■「大不況」「貸し渋り」に負けてたまるか
-中小企業が生き残る道-

「損切り」して、財務内容を一気に改善する法

不良資産を任意売却、所得税の還付とローンの借り換えで手元資金の流動性を高めよう
大幅に下落した投資用不動産を塩漬けにしたまま毎月多額のローンを支払い続け、せめて元値に戻るまでと、我慢を決め込んでいる人も多いだろう。しかし今後、地価は上がることはない。一刻も早く不良資産を売却する決断をすべきである。現在、負債に縛られて手元資金が薄くなることほど危険なことはない。上手な「損切り」の方法を指南する。
まず第一に指摘したいのは、経営の健全化と資産の保全を求めるには、不良資産の売却、損切りが最優先の手法であるということだ。損切りとは、ひと言でいえば、今後も価格上昇の見こめない株や不動産を売却して、損を確定させることだ。バブル期に一億円で購入した不動産があり、その現在価格が2000万円だと仮定しよう。損切りとは、2000万円で売却して8000万円の損失を確定することにほかならない。
一刻も早い決断で含み損拡大を防げ
借金担保の土地のほかには不動産等の資産はないので、”売るに売れない”と思い込み、無理な金策をして利子を払いつづけているタイプである。企業の赤字部門の放置もこのタイプに入れていい。このタイプの人は、借金は必ず全額返済しないと申し訳ないと考えている昔気質の善良な人柄であるが、現在のように厳しい時代には次ぎのようなプロセスを経て身の破滅を招くことが多い。
【1】 毎年(日)含み損を増やしていく
【2】 ほかの資産を売却したり追加担保を入れたり、他人に保証人になってもらったりして時間を稼ぐ。
【3】 友人、知人、親戚等から借金する。
【4】 ついにサラ金、暴力金融に頼る
【5】 最終的に事業、財産もなくし、友人・知人も失い孤立無援で破綻
【6】 失踪・身の危険へ

債権者主導の債権処理から、債務者主導の債権処理へ
私はこういう身の破滅を招きそうな人に対しては「そこまで良心的になる必要はない。大企業は何千億円という債権放棄を銀行から勝ち取っているではないか。あなたも遠慮せずおやりなさい」とすすめている。お客様は私のすすめに対して、「大企業の場合、倒産したときの社会的影響も考えて債権放棄は認められやすいが、中小企業や個人はダメではないですか」と反論してくるが、そんなことは全くない。むしろ借金の削減等は、中小企業、個人の場合、非常に簡単にやれるようになってきている。
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